とある投資のインデックス

40歳までにとりあえず1億円目指しましょう

株で儲かる仕組みって何なの?

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 目次

 

 

リスクプレミアム(RP)の仕組み

 

なぜ、リスクに対して大きなリターンがつくのかも勉強しておきましょう。

 

前に期待効用逓減の法則について述べました。

多くの人間の場合、本能で危機回避的な行動をとります。

 

例えば次のようなケースで考えます。

ケース1) 50%で100万円貰えて50%で400万円貰える

ケース2) 100%250万円を貰える

あなたはどちらのケースを選びますか? 期待値は同じですよ。

 

しかし多くの人間がケース2を選ぶと思います。

これは“確実なもの”それ自体に“価値”があるからです。

明日の百より今日の五十というやつですね。

 

いや俺はケース1)を選ぶよという人もいるかと思います。

危機回避行動の程度は個人差がありますので極端な例を出しますと↓

ケース3) 10%で100億円貰えて90%で0円になる

ケース4) 100%10億円を貰える

 

これならさすがにケース4を選ぶ人がほとんどではないでしょうか。

 

では少しだけ額を変えます。

ケース1’) 50%で100万円貰えて50%で400万円貰える (同じ)

ケース2’) 100%200万円を貰える (250万円→200万円へ)

 

これならおそらく迷う人がでてくるはずです。

なぜなら期待値は250万円なので、ケース2’)を選ぶと期待値よりは50万円分損してしまうからです。

かといってギャンブルするのも嫌だしな… と悩むのです。

 

もし完全に迷って選びきれないのだとすると、その200万円その人にとってのケース1’)に対する『確実性等価』です。

迷うってことは両者は同じくらいの価値ということですね。

 

そして期待値の差額の50万円リスクプレミアム(RP)となります。

つまりリスクを取ってくれたら、50万円のオマケが付く!というわけです。

 

株などのキャピタルゲインではみんなこのRPを利益として狙っているわけですね。

 

計算式でいうと、RP=期待値 - 確実性等価になります。

一般的(平均的)なモデルでは確実性等価は、各事象の平方根の確率和とされているので、ケース1)の場合の確実性等価は225万円です。

つまり一般市場では25万円RPとなりリスクをとることで儲かり得る金額です。

 

またケース3)のような極端な場合、確実性等価はたった1億円になります。(9億円RP)

このようにボラタリティ(変動の度合い)が大きいほどRPが多くなります。

マザーズのRPが東証よりも大きいのはその為ですね。

 

感覚的には当たり前かと思います。

明日死ぬかもわからないような現場ならその分危険手当も多いだろうという話です。

 

チャンスでリスクプレミアムを奪取せよ

 

株価の大元には、期待効用逓減の法則や危機回避行動といった心理的側面があるということです。

もし市場がより危機回避行動を取る動きをした場合、確実性等価は低くなります。

平穏な世界と、明日生きる死ぬかわからない荒廃した世界では『確実に貰える』という価値そのものが違ってくるからです。

 

市場がパニックになると理性的な計算は吹っ飛んで確実性等価が異常に下がります。

信用取引も多く行われているので強制決済や資金繰りの為の損切り換金が頻繁に起こるからです。

確実性等価が下がるということはその分RPが通常より上がるということです。

要は暴落は“買い”ということです。

 

何を当たり前のことをと思われるでしょう。

ですが、これがなかなか出来ないのが人間なんですよ。

“落ちるナイフ”を掴んで失敗することは初心者にはよくあることです。

 

 そんな時に何が心の支えになってくれるのか?それは以下の3つです。

 

①企業に対する信念: 戦略に影響を与えていなければ何てことはない

②余裕資金 : 例え0になってもいい資金

③投資の極意: 本質的、理論的なアプローチの裏付け

 

またせっかくチャンスが来ても、その時に買付余力がなければどうにもなりません。

普段から余力を出来れば50%程度は残しておくことが重要です。

買いの出動も一気にやってはいけません。まだまだ下がるかもしれないという気持ちの中で少しづつ買い足していきましょう。