アクティブ投資の成績がインデックス投資の成績に及ばないことはある程度周知になってきています。
簡単に言いかえると、投資のプロが選びに選んだ銘柄群よりもサイコロが適当に選んだ銘柄群の方がパフォーマンスが高いという話です。
今回は最近流行りのインデックス投資についてお伝えします。
より堅実に、効率良く、投資で資産を築きたい!だったらインデックスでしょ?
という貴方に再認識して頂く為の記事です。
アクティブ投資がダメなワケ
先程サイコロといいましたが、例えとしては猿が選んだ銘柄でも機械がランダムに選んだ銘柄でも構いません。
インデックス投資の実態は多数の銘柄の平均値です。
Index:指数といった意味。あれこれ銘柄の選ぶのではなく単に条件で決めた銘柄の平均値動きに連動するだけよ~という感じ
プロが選んだ銘柄より、適当に決めた銘柄の方が成績がいいなんてそんなバカな!!
と言われ続けていましたが長期の実績がそれを証明しました。
このことはおそらく100年以上も前からわかっていたのでしょう。
昔は不都合な真実は隠し放題ですから単に表沙汰にならなかったと考えるのが自然です。
(ネットの普及はやはり大きいです)
もちろん短期ではアクティブ投資がたまたま有利になることもあるでしょう。
基本的には長期になればなるほどインデックスが有利になります。
長期でみるとますますインデックスが有利であることがわかりますが、少しおもしろいなと思ったことがあります。
たまにアクティブの方が成績が良い期間がありますよね?(勝率を少し盛り返した時期)
これは大体リーマンショックの期間にあたります。
株価が暴落する時期は当然インデックスも同じだけ大打撃を受けます。
それに対しアクティブ運用は打撃が少なかったということになります。
つまりアクティブファンドはその頃、リスク回避的でディフェンシブな投資をしており、それが結果的にインデックスに勝利したことになります。
アクティブ投資とは一体なんなのか…、
またやはり人間が選択する以上、投資方針が恐怖にコントロールされていることもわかります。
そしてアクティブ運用は手数料が高いです。
平均値に連動するだけのインデックスよりも、人間が吟味して銘柄を選ぶ分コスト(人件費)がかかるからです。
アクティブファンドが現在何をしているかというと、パフォーマンスを上げるためにインデックス類似のポートフォリオを組んでいます。
負けを認めてるのか?でもあくまでアクティブな厳選銘柄なのでそれでも手数料は多くとります。
極端な言い方をすると、パフォーマンスが悪く、リスクは取らず、金だけはとるがアクティブ投資運用です。
ちなみに合理的な金融会社では既に優秀な人材でさえ削減しまくって、ほぼAI任せみたいな状況になっているそうです。
インデックス投資が最強とされるワケ
とりあえずアクティブ投資がダメなことはわかった。
でもだからといってインデックス投資が最強とは限らんだろう と思いますよね。
ここで現代ポートフォリオ理論が登場します。
要は『限界まで超効率的に投資するにはどうするか』という話です。
当然、A案件が正解です。
もしかしたらA案件とB案件で迷うかもしれませんが、同じリターン額であれば基本的にはリスクが低い方を選んだ方が賢明です。
図で示すと…
リスクが低くリターンが多い左上の案件が最も良いということになりますね。
ところで、現実の世界だと“確実に儲かる”案件はなかなかありません。
もしAの投資案件が、『日傘メーカー』の株だとしましょう。
だとしたら上の図はあくまで“晴れの日”限定ということになります。
雨の日であれば、Gの投資案件である『レインコートメーカー』が左上にくるかもしれません。
ということは、A案件とG案件に振り分けて投資すればいいかもしれません。
ただし晴れと雨の確率はちょうど50%づつではないでしょうから、確率と期待値で振り分ける必要があります。
さてこのように上場銘柄3500社をもっとも効率よく振り分けていきます。
無限にある組合せの中でも左上に位置する特定の組合せが決まってきます。
それこそがポートフォリオの最適解で、そのゾーンが下の図で示せます。
〈とにかく左上が一番ローリスクハイリターン〉
要は赤線上に位置する組み合わせのどれかに投資すれば効率的なのね。と
そして、さらに追加する項目があります。
世の中にはリスクゼロの案件があります。それは債権です。
もちろんリターンも低いです。(今は本当にめっちゃ低いです)
このサイトではリスクフリーレートなどと呼んでいます。
理論上、リスクゼロでリターンがある案件を取り込まない理由はないわけです。
ですので赤線上のエリアとリスクフリーレートを接線で結んであげると…
ここで初めて赤線上の真の最強ポートフォリオが決まるわけです。
この点こそを狙えばいいわけです。
さて、どうやって?
その組み合わせがわかれば苦労はしないわけです。
しかも世の中の動きによって、その組み合わせは常に変化します。
例えば、そのポートフォリオ内にA社が含まれていたとして、そのA社がもし甚大な損失を出し経営基盤が歪んだとしたら、A社を何かと入れ替えなくてはいけません。
そのポートフォリオの運用を個人で調整していくのは大変です。
だからそれに近い点を映し出すインデックスファンドが存在するわけです。
未来は誰にもわからない、でも世の中にどんな変化があろうとも、とりあえず今まで大きく勝ち上がってきた優秀な大企業の何百社の平均値をとっておけば安全そうで、リターンも一番ありそうですよね。
だからこそ、わざわざ独自に最強ポートフォリオの組み合わせを考える必要すらなく、
日経平均に連動するETFなどのインデックス銘柄に投資すればいいわけです。
と、ここまでは表向きの話です。
ダメな点もしっかり理解してこそ投資家というものです。
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